昔、ある村の者が、村松の虚空蔵様の近くにある阿漕浦へ漁に出掛けた。ここは片目の魚の住む神聖な池で、漁をすることはかたく禁じられていたが、知らない若者が漁をしていた。

近くに住む老人がきて止めた。しかし、若者はいうことを聞かなかった。

すると鉾を加えた白鳥が現れ、若者を追い立てた。若者は必死に逃げ、肥桶の中に隠れどうにか逃れた。

数日後、人々は倒れていた松に鉾がかかっているのを見つけた。倒れていたはずの松はよみがえっていた。
そうして近年まで「起き上がりの松」といわれ残っていたという。